卓越した技術と抜群のトレンド感覚で絶大な支持を集める、人気カルジェリストを取材するこのコーナー。
カルジェルと非常に長い付き合いのある田賀美鈴先生のご登場です。
10月29日(月)に発売される、最新作「爪飾手帖~技巧の巻」の作成を終えて、改めてカルジェルの魅力や今の心境などを伺いました。
カルジェルを使い続けて19年、前回本を出してから9年が経った今
——カルジェルを19年近く使い、2008年に最初の本を出版。前作から9年経っているわけですが、今回出される本はどういったコンセプトなのでしょうか?
小さい頃から本を出すのが夢で、前作ではそれを叶えられたのが、まずは嬉しかったです。
ただ、あのときは、今ほどバリエーションがありませんでした。
当時は、「花だったら、描けるだろう!」ということと、サロンでの注文も花が圧倒的に多かったことで、前作は「花のテーマ」に絞った形なりました。
今回は、お花ではなく、テクニックが題材です。
30のテクニックがあるんですけど、各テクニックに対して4作品作成したので、合計で120作品。
さらに、1月から12月の各月の作品があるので、合計132作品を展開しています。
意識したのはバリエーションです。
それを1つでも2つでもサロンに取り入れてほしいという想いがあって作成しました。
——30あるテクニックの中で、特にお気に入りは…?
たくさんあるテクニックの中から選ぶのは大変でしたが、頑張って30個に絞りました。
15年くらい前の昔なつかしいテクニックだったり、いつも使っている素材を全く別の魅せ方にする発想の転換をしてみたり、コンビネーションを取り入れてみたり…。
あと、カルジェルから出たマットトップジェルは最近のお気に入りで、それを使うことですごくアートの幅が広がったので、それは積極的に取り入れています。
これから秋冬春になっていくことで、マットの質感が流行っていくので、それを使った作品を紹介しています。
流行やトレンドのみでは一過性の本になってしまうので、そこにはあまりとらわれず、いろいろなテクニックに重点をおいています。
あとは、敢えて前回と同じものを入れていますね。
また今回はご縁があったネイルアーティストの先生方がプロデュースした商品と田賀のアートをコラボさせていただきました。
GENKI先生に仕上げでラインストーンのせてもらったり、mayu先生や田辺さおり先生のシールをつかったり、武本小夜先生のネイルホイルを使ったり、これまで使っていなかった素材を取り入れることで、もともとの作品のバリエーションと表情が増えたと思います。
前作を出した当時は、もうこれで完成、精一杯!と思っていましたが、8年経って比べてみると、またちょっとだけ進化したように思います。
前作をお持ちの方はそこも見てやっていただければと思います。
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