前回「男も爪は気にするべし!男のビジネスネイル(入門編)」ではネイルサロンではどういうことをするのか。その説明を受け、流れを確認し、導入を踏まえてその内容を説明しました。「爪を保護、強化したい!」その目的の元、覚悟を決めて、サロンへ行ってきました。その結果はと言うと…自分でも驚くことの連続でした。それでは早速第二弾に行ってみたいと思います。
キレイで強い爪を求めて…ネイルサロン初体験
これまでカルジェリストさんたちの取材に何度か立ち会わせてもらった経験から言わせてもらうと、ネイルの仕事に携わっているみなさんの技術力、そして目的意識の高さには信頼感さえ抱き始めています。そのためサロンの予約までは安心してすんなりとできました。それでも実際に店舗に行くとなるとやはり緊張はするもの…。
今回訪問したのは、ネイルサロンが数百あると言われる激戦区・恵比寿に構える「プライベートネイルサロンCHOUETTE(シュエット)」。本来は女性専用のサロンさんですが、今回の趣旨・目的を伝えて、特別に快諾してもらいました。
待ち合わせの時間に所定の場所に到着し、早速サロンを訪問。なにせ今回施術を受けるのは他でもない自分なわけで、これまでの取材とは緊張感も段違いだ。施術を行うシートに座って、ひざ掛けを掛けてもらい、両手を台の上に置いた時がおそらく緊張のピーク。簡単な説明とカウンセリングを受けてから、初めてのネイルサロン体験が始まりました。
いざ実践!ビジネスネイルの作り方
<今回の施術の流れ>
①爪先にやすりをかける
②自爪を軽く磨く(2種類の器具を使い分ける)
③甘皮にキューティクルリムーバーを塗る
④甘皮をお湯でふやかす
⑤専用の器具を用いて甘皮を取る(おっそろしい量が取れていく)
⑥ピンで甘皮の細かい部分までしっかり取っていく
⑦トップコートを塗る
⑧保湿する(爪と指全体が対象。「爪はそれ自体ではなく周りの保湿が大事」)
第一段階(①~④)の工程は、少し伸びた爪の長さを整えるところから始まります。爪を切る、そして軽くやすりをかけて整えるということはもちろん伸びた爪に対して、それなりに日常的にやっています。それでもやはり自分以外の人に爪を「ほいっ!」と見せて、お手入れしてもらうなんて、言うまでもなく初体験! 左手、右手の順番でやすりを掛けてから、軽く磨いてもらうのですが、その作業はとにかく「優しい」のひと言。「これは寝てしまうお客様も多いんじゃないですか?」との質問に首を縦に振るスタッフの長谷川正美さん。
その一方で、自分で形状を整えるとき以上に出まくる爪の粉の大量さにはちょっとげんなり。アトピーで無意識のうちに身体をかいてしまうことが多い自分にとっては見覚えのある皮膚とおそらく同じ、削った爪が粉状になる物質を見ながら「掃除が大変だろうな~」とちょっとした罪悪感に襲われていました。
そしていよいよオイルを塗った甘皮をふやかすため、温かいお湯に右手の指を浸します。その間もムダにする時間なんて一切なし。右手の爪を整えて、いよいよ本格的な未体験ゾーンに突入していくことになります。
第二段階(⑤)では、いよいよ甘皮を処理してもらいます。想像もつかない内容に軽いビビりが入りつつ施術が始まります。けれども実際に体験してみれば淡々としたもの。痛さは全くなく、チクチクするような感じも皆無。「こういう感じなんだ~」と思わず口に出す余裕も出てくるほどで、ただただ「取ってもらっている」、その言葉に尽きます。やがて緊張も緩んできたのか、甘皮という名称すら知らなかった子どもの頃に甘皮以上の物を剥こうとして見事に失敗し、流血した思い出を披露したのですが、その場にいた女性二名からは完全スルーで、苦笑いされました。
しかしその余裕も一瞬、この工程で驚くのはここからでした。⑥も含めて、思っていた以上に自分から出る甘皮の量がスゴイんです(笑)。その量たるや…汚いものをお見せするようで少々気恥ずかしくもありますが、「未経験者のために」という目的の元、写真をご覧になってみてください。こんな量が続けざまにモリモリと出てくる様には最初はただ困惑し、絶句するのみ。「どうなってるんだ、自分の指先…」とドン引きしているところに長谷川さんからは「他の方でもそうだし、いつものことだから」と優しくフォローが入る。甘皮を大まかに取り、そしてピンで細かいところもしっかり取っていくこの作業は次の工程のために何より大事なもの。またこの工程後半からは爪の周りが随分とスッキリし始めていることに驚きを隠せませんでした。
そしていよいよ主目的でもあるネイルの仕上げに塗るトップコートを塗ってもらう⑦の工程へ。今回はキレイなネイルをするのではなく、自爪の保護と強化、そして見た目をよくすることが目的。それでも施術前に話をした際に「どんなのを塗るか」を確認があったのですが、「せっかくお願いするわけだから、施術したことがわかりやすいモノでお願いします!」とリクエスト。塗布は繊細に、そして手際よく進んでいきますが、やはり不思議な感じ。
そして最後に爪と指先をしっかりと保湿してもらう頃には、最初の緊張感はどこへやら、完全に眠くなったところで施術は完了。約1時間半が経過していましたが、説明を受けながらなので通常よりも少し時間はかかっていますが一般的な時間だそう。ネイリストというお仕事の、予想を遥かに超える繊細さと労力に尊敬の気持ちが湧いてきた瞬間でした。
仕上がりはと言うと、肉眼でも写真でも違いは一目瞭然。事前事後の爪とその周辺の違い(と取れた甘皮の量の多さ)にただただ驚くばかり。男の自分でも人に見せたくなるし(※実際見せびらかしています)、手元に自信がつくわけだと強く実感。さらにはツルツル、スベスベになった自爪が保護されていることが確信できます。あとは個人的感想として、爪が弱く、薄いと思っていた自分でしたが、長谷川さんに「薄いわけではない」と言ってもらえたことにすごく勇気づけられました。でも、それを妄信して、PCのキーボードをたたく時などは調子に乗って爪で叩かないようにと、過去にお伺いしたプロの皆さんからの含蓄あるアドバイスを原稿を作りながら思い出して、ハッとしたのでした。
これから施術を続けていくことで「ネイルしてもらいたくなったりして」とか思っている自分、一体どこへ向かっているんでしょう…。でも初回の施術を終えて、次の変化をポジティブにとらえる気持ちに。必ず爪の形が整っていく予感があります。ちなみにトップコートははがれてきたら除光液でサッと落とすそうです。そんなこと自分にできるのかな。。。奥さんに聞いてみよっと(笑)。
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