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知らなかった…! カルジェル新色開発の裏側に隠された物語とは

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1月20日にリリースされたカルジェルの新色「ロゼカクテル」「オレンジカクテル」肌寒い季節の手元を彩るこの2色のビビットカラーに注目が集まる中、カルジェルのネイルカラー開発を支える株式会社 MOGA・BROOK「原材料基礎研究開発室」の小沼マサユキさんに、開発にまつわるお話を伺いました。華やかなネイルカラーの裏側に隠された人知れぬ努力や苦労。そして、小沼さんの白衣の袖から覗く鮮やかなネイルの秘密とは……? この記事では、そんなネイルカラー開発の裏側に迫ります!

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—すみません。いきなりで失礼かもしれませんが、どうしても小沼さんのネイルに目が行ってしまいます。いつもネイルをされているんですか?

onuma

こちらはリリースを控えた新色のテストとして塗っているもので、決して私の趣味ではありません(笑)。モデルになってくれる方がいない場合は、こうして我々男性社員も自らの爪で試すこともあるんです。弊社在籍のネイリストに塗ってもらっています。

—ヘルプ要員として爪を提供していらっしゃるんですね(笑)。素晴らしいです!

onuma

最初は抵抗ありましたけど、すっかり慣れてきましたね。私のことをよく知らない方からは、「変な奴だなー」と思われているかもしれませんけど(笑)。

カルジェルが「人体に優しい」が故の悩み

—ネイルカラーの開発ってどういう流れで行なっているんでしょうか?

onuma

マーケットの情報やトレンドを加味した上で、日本はもちろん、アメリカ、イギリス、南アフリカの支社を含め全従業員で色を選定し、そこから半年ほどかけて色味を完成させていきます。

—どういう工程で色味を作っていくんですか?

onuma

顔料を混ぜるところから始まり、塗って固めてひたすらテスト、というトライアンドエラーを繰り返しながら作っていきます。顔料の配合を変えながら何十パターンも作って、その中からベストなものを選んでいくという、非常に地味な作業ですね(笑)。実験の時は、0.0001くらいの超微量な顔料を少しずつバランス変えながら調合しています。

—まさに職人技ですね! 最も苦労する点はどういったところですか?

onuma

長時間色を保たせるという点ですね。特に赤系統は退色しやすいという難点があって。口紅などメイクに使う赤は、通常1日で落とすので退色を感じることはあまりないですよね。朝塗ったものが夜白くなっていた、なんて経験はないと思います。でもジェルネイルの場合、3週間は塗りっぱなしの状態。その間も光の曝露に耐えうる色素でなければダメなんです。そんな中で最も退色しやすいのが女性に人気の高い赤系なので、すごく苦労していますね。比較的濃い赤やピンクは比較的大丈夫なんですが、薄いピンクは難しいです。パステルピンクなんかは特に。お客様に「退色してしまいますが、ご了承ください」とは言えませんからね。何十パターンものサンプルを作った後に、人工の光を当てて退色テストを行うんですが、最初に塗った色を長時間保てるかどうかがとても重要。色が綺麗でも退色するものはボツにせざるを得ません。

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退色実験に使用したネイルチップ達。2枚1組で並んでいて、左は光を当てる前・右は光を当てた後のもの。

—最終的に退色するか否かが採用への大きな分かれ道なんですね。

onuma

法定色素(※厚生労働省が定めた化粧品に使用できる色素)は、元々光に対して弱いものが多いんです。工業用途には光に強い顔料もありますが、人体に直接触れるものなので・・・。安心して使って頂ける顔料であるがゆえの制限ですが、カルジェル=安全と思って頂いている方々のためにもそこは譲れません。

—新色開発って本当に大変なんですね。ちなみに新色だけでなく復刻版の開発も行っているんですよね。これはどういった経緯で行っているんですか?

onuma

2002年にジェルネイルを発売してから15年経つんですが、そうするとやはりトレンドが過ぎて廃盤になってしまう色が出てくるんですね。そういった廃盤色に、トレンドのテイストやエッセンスを足して復活させています。新色開発の合間に復刻版も同じくらいのペースで展開していく予定です。お客様の声も参考にさせて頂きつつ、人気のない色は取り下げて、代わりに新色や復刻版を追加しています。試行錯誤しながらですが、トータルのラインナップ数は減らさないように気をつけています。

—ちなみに現在のトレンドカラーは?

onuma

くすみ系のカラーですね。落ち着いた色合いはカルジェルとも相性抜群ですし、肌馴染みがいいので指も綺麗に見せてくれる効果もあるんです。別名「オフィスネイル」とも言われていて、くすみ系グレージュが今すごく人気がありますね。

小沼さんが塗っていた、春の新色について知りたい!

—では、春にリリース予定の新色について教えてください。

onuma

夏季に向け、ハワイのリゾートをテーマとした涼しげなブルー系の新色、リラックスをイメージした「パウダーブルー」(CGBL08)とアクティブな夏を楽しむ女性に提案したい「モアナブルー」(CGBL09S)の2色を、2017年の3月末から4月頭にリリースする予定です。例年新色のリリースは年2回のペースでしたが、今年は4回とペースを上げて展開していく予定なので、楽しみにしていてください。カルジェルをご愛用頂いている方々の声に応えたい一心で、従業員一同頑張っているところです。

—貴重なお話をありがとうございました!

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小沼さんの手元を彩っていた新色2色がこちら。ネイルカラーの開発秘話を伺いながら改めてその手元を見ると、新色開発に対する真摯な姿勢や情熱をありありと感じることができました。最近はセルフネイルの方も増えてきていますが、小沼さん曰く「プロのネイリストによる完璧なファイリングや甘皮処理によって、よりジェルネイルの美しさが際立つ」んだそう。「ネイルサロンに行かれたことのない方もいると思いますが、ぜひ一度はサロンに足を運んで頂ければその違いがわかるはず。セルフネイルを施す際の参考にもなるのでは」とネイル初心者へのアドバイスも寄せてくださいました。

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