ネイルケアは、女性がするものだというのが一般的な考え方です。でも…よく考えてみてください。男性こそ、名刺交換やプレゼンテーションをはじめとするビジネスでの大切な場面、すなわち接客の場で、大切な顧客(クライアント)に自分から手を出す機会が多々あるように思うのです。そして、そう考えてみるとなんだか急に自分の手先が気になり始めた男性は少なくないはずです。
見られているのはあなたの外見や仕事のやり方だけではありません。クライアントには手先まで見られている、そう考えるに越したことはありません。百歩譲ってあなたの爪がストレスなど何らかの理由で荒れているのならともかくとして、そうではなく単に伸び放題だったり、汚れていたりするのを重要なお客様に見られてしまう…。それがエチケットとしてはもちろん、ビジネスマナーとしても大きな問題であるように感じるのは筆者だけでしょうか。
そんな男性の「わからない」に応えるために、筆者は身をもってサロンに行ってみることにしました。男性はどうオーダーして、何をすべきなのか。そんな【ネイルケアの順序】をまずは聞いてきました。もちろんこれは入門編ということで、ネイルに力を入れている女性はこれ以上の様々なケアをしている、自分の身体に気を遣っているということを念頭に聞いてくださいね。
丁寧なケアで、”デキる男の爪”を目指す!
①爪の形状と長さを整える
まず、ネイルファイル(やすり)を用いて、まずは形と長さを整えていきます。「社会人らしく」ではありませんが、その人その人にあった爪の形があります。余談ですが、爪を切るのにいいタイミングって知っていますか? お風呂上がりなど、自爪に水分が行き渡った状態の時に切るのがベターだそうです。知らなかった!
②甘皮の処理(お手入れ)
自爪と皮膚の境目にある皮のことを「甘皮」と言います。これが気になって、手でいじったり、時として噛んでしまう方も多いですよね。爪と皮膚の間を守る役割を果たすのが甘皮ですが、伸びすぎてしまうとジェルネイルを乗せる範囲が狭くなってしまいますので、やはりケアが必要です。詳しくは次回のレポートで記しますが、フィンガーボールのようなものに指を付けて、甘皮をふやかしていき、それを丁寧に取っていくそうです。
③バッフィング(磨き)~仕上げ(ベースを塗る)
甘皮のケアが完了したら、自爪を磨いて、仕上げに掛かります。ネイルをすると言っても、女性のように赤いネイルやキラキラしたネイルを塗ることがネイルの全てではありません。そこに行く前のベース(保護剤)を塗って自然な自爪を美しく保っていくこともネイルのひとつの要素であり、それこそが今回やろうとしていることなのです。某漫画の主人公の決めゼリフではないですが「キレイな爪に、オレはなる!」、目指すところは、つまりそういうところです。
この後のプロセスとして、マッサージなどのハンドケアや、上述したような美しいネイル施術もあるわけですが、ひとまずは男性のネイルということで紹介はここまでにします。
次回からは実践編。実際に定期的なペースで通って施術を受けながら、自爪にどのような変化が出てくるのかを楽しみながら進めていこうと考えています。「行きたいと思ってはいるけれども、ネイルサロンに行くことそれ自体がちょっと恥ずかしい!」そんな風に考えている男性にこそお伝えしたい朗報です。店舗によっては個室を用意しているケースもあるそうですし、24時間など営業形態も実に様々。男性も美容に気を遣う時代だからこそ「そういうことなら試してみたい」と、この記事を通して思っていただけるのでしたら、それこそ書いた甲斐があったというものです。