卓越した技術と抜群のトレンド感覚で絶大な支持を集める、人気ネイルサロンのカルジェリストにインタビュー! 今回は、ファッション&ビジネスシーンの中心街・銀座にあるカルジェルサロン、「Kjour(ケージュール)」の代表・SAKURAさんが登場。ヨーロッパテイストの可愛らしくアットホームな雰囲気が魅力の「Kjour(ケージュール)」が目指す、“お客さま目線”のお店作りとは? リピーターが多い訳も納得の、サロンの魅力に迫ります。
現在のネイルトレンド
現在のネイルトレンドについて教えてください。
気温が下がり、「べっ甲」「チェック」「ボルドー」「マスタードイエロー」「カーキ」など、秋トレンドを取り入れるお客様が増えてきました。「Kjour(ケージュール)」は、30〜50代の大人の落ち着いたお客様が多いので、ベージュ系など派手すぎず、エレガントなデザインが人気です。毎回同じネイルを希望される方も多いので、ご自身の定番デザインに少しだけシーズン性を取り入れている方も多いですね。
銀座という土地柄で感じる、お客様のカラーはありますか?
当店では、働く女性のお客様が多いです。仕事帰りにフラっと立ち寄られる方や、休日にお越し頂き、ネイルの後に銀座でショッピングを楽しまれる方もいらっしゃいますね。ただ、「Kjour(ケージュール)」は幅広い年齢層のお客様にお越し頂いているので、中には70代のお客様もいらっしゃいますよ。親子や姉妹で来てくださるお客様もいます。「ネイルは質の良いものを選びたい」という想いで、「カルジェル」を選ばれる方が非常に多いですね。
ネイルサロン「Kjour(ケージュール)」について
「Kjour(ケージュール)」のサロンとしてのこだわりを教えてください。
第一に、良いサービス・商品をお客様に提供したいと思っています。例えばネイルは「カルジェル」のように最高品質のジェルを、そしてお客様にお出しするお水やお茶も、厳選した商品を提供しています。自分自身が健康オタクということもあるのですが(笑)、美容・健康に良いアイテムを多くの方にシェアしたいと思っているんです。サロンに来て、ただネイルをして表面的に綺麗になるのではなく、内側から綺麗になって帰って頂きたくて。なのでサロンでは、美容の悩みに合わせて選べる無添加のハーブティを提供したり、手肌&爪に優しいハンドケアグッズ、肌に優しい今治タオルを使用したマスクなどを販売しています。ネイリストとして、高い技術力を持ち、お客様のライフスタイルに合わせたネイルの提案を行うことはもちろんですが、同時に、お客様にリフレッシュしてもらえるようなサロン作りを目指しています。
「カルジェリスト」として高い技術を維持するために、サロンのネイリストの方々が日々志していることや、トレーニング方法はありますか?
技術力があがるようなデザインテーマを決めて、練習を行うようにしています。またスタッフには、「JNECネイリスト技能検定試験」の1級までは最低でも取ってもらいたいと思っています。現在「Kjour(ケージュール)」で働いているスタッフは全員取得しており、どの子たちも技術力は確かですよ。またお店として「お客様の爪を守る」という姿勢を大事にしているので、爪を傷つけず長く「カルジェル」を楽しんで頂く、爪に悩みやコンプレックスがある人でも安心して「カルジェル」を楽しんで頂けるような施術を、スタッフ一同心がけています。
ネイリストを目指したきっかけ
SAKURAさんがネイリストを志したキッカケは何ですか?
実は元々、ネイリストを目指していた訳ではないのですが、ネイルが好きでネイルサロンによく通っていました。キラキラしたものや綺麗なものを見るのが好きなので、爪が綺麗になると嬉しくてハマっていましたね。ただ、その当時はアクリル樹脂やネイルポリッシュしかない時代で、爪を痛めやすい材質のネイルが多かったんです。私自身、自爪が弱く爪にコンプレックスを持っていたので、爪に優しいネイルを求めていたのですが、そんな時、ネイルサロンで出会ったのが「カルジェル」でした。「カルジェル」の付け心地の軽さ・気持ち良さはこれまでに体験したことのないもので、とても感動しましたね。「アクリルやポリッシュに比べて匂いも無く、『カルジェル』は空気の透過性があるから爪にも優しい…これなら自分の爪でもネイルを続けられる。こんなに良い物があるのならもっと多くの人に伝えていきたい!」――そう思い、ネイリストを志すようになりました。なので「カルジェル」との出会いがなければ、私はネイリストを目指していないと思います。
そこまで魅了された、「カルジェル」の良さとは何ですか?
私は今でも「カルジェル」が一番のジェルネイルメーカーだと思っています。「カルジェル」はツヤ感や発色の良さが魅力ですが、「カルジェル」と同じくらい発色がよく、なおかつ「カルジェル」より安価なジェルメーカーも存在します。でも、安い分、爪を痛める性質のあるジェルが多いんです。「カルジェル」が20年以上世界中で流通し、かつトラブル事例の報告が少ないのは“安心の証”だと思うんです。「安心して美しいネイルを楽しめますよ」と、お客様に自信を持って勧められるのが「カルジェル」ですし、そこが魅力だと思いますね。
ネイリストになって、良かったなと感じることは何かありますか?
お客様との「出会い」ですね。お嬢様がお母様をご紹介してくださったり、友人同士で来て頂いたり…お客様が様々なご縁をつないでくださってくれるので、そういった出会いの一つひとつに、とても感謝しています。ネイリストは様々な年齢・職業の方に出会え、お客様から自分の知らない世界を教えて頂けるので、色んな知識を吸収できる職業だと感じます。そういった知らない世界や情報に触れられるのも、魅力だと思いますね。
ネイリストに向いている素質は何かあると思いますか?
「明るい性格」や「真面目な性格」など、特定の人柄はネイリストという職業には関係ないと思います。人と会話することが得意な人も、静かに黙々と作業をする人も、どんな人でも向いていると思いますよ。お客様も、ネイリストとお話されたい方、静かにのんびり過ごしたい方など様々いらっしゃいますから。何よりも大切なのは、様々な希望を持ってお越し下さっているお客様に対して、柔軟に対応することです。もし、「人付き合いが苦手だけどネイリストになりたい」と思っている方がいるなら、柔軟な対応さえ心掛ければ、コミュニケーション力は向上されていくと思います。あとは、どんな職業でもそうだと思いますが、「周りの意見をきちんと聞く」ことは大事ですよね。お客様や一緒に働くスタッフの意見を聞いて、その想いに応えられること。例えばお客様にネイルのデザイン提案をする際も、自分の意見を押し付けるのではなくお客様の希望を一番に考えながら、その上で自分の考えを伝えていくスキルが必要だと思います。
SAKURAさんは、ネイルのデザインアイディアをどこから得ることが多いでしょうか?
私は日頃から、ファッション誌をはじめ、たくさんの雑誌を見るようにしています。それでもイマジネーションに行き詰まった時は、美術館に行きますね。その時に、自分の好きな世界観のものばかりに触れるのではなく、全く興味がないものや知らない世界のものに積極的に触れるよう心がけています。様々な好みをもったお客様のネイルをデザインするので、雑誌にしろ、美術館にしろ、自分の好みにばかり寄るのではなく、幅広い感性を磨くことが大事だと思います。私も最近、「ポール・スミス展」に行ったり「浮世絵」を見たり、真逆のような世界に触れてきました。興味が無く、知らなかった世界だからこそ気づける、色と色の組み合わせや柄など、新しい発見があるので、そういったヒントがネイルのデザインに活きることが多いですね。
SAKURAさんの得意なネイルデザインは何ですか?
「カルジェル」は柔らかいという特性を持っているので、その柔らかさを存分にアピールできる「グラデーションネイル」が好きですね。グラデーションは簡単そうに見えますが、ダーク系やビビッド系の濃い色だとムラになりやすいので、ぼかし方や量の調整が難しいんです。そういったテクニックにこだわりながら、グラデーションネイルを作成しています。
お客様に対し、日頃接客で気をつけていることはありますか?
先ほども言ったように、お客様がお話好きの方なのか、静かに自分の時間を楽しまれたい方なのか、お客様の希望に合わせてコミュニケーションを取ることです。その際、最初の印象だけで判断するのではなく、ゆっくりと会話の中からお客様のパーソナリティを探るようにしています。もちろん、ネイルを楽しみにお越し頂いているので、デザインや仕上がりのクオリティを保つことはマストです。それに加えて、「このサロンに来て居心地が良いな」「リフレッシュできたな」と、そんな風に感じてほしいと思っています。そのために、担当のネイリストだけがお客様とコミュニケーションを取るのではなく、スタッフ全員できちんと挨拶をしたり、おもてなしができるように心がけています。
Kjourのネイルスクールについて
「Kjour(ケージュール)」では、ネイルスクールも開催されていますが、どのような意図ではじめられたのでしょうか?
私達のサロンで運営しているスクールは、全くの初心者でこれから「カルジェル」をはじめたいという人、プロのネイリストを目指している人、既にネイルスクールに通っていて「カルジェル」も習得したいと考えている人など、様々な目的に合わせたコースを幾つか用意しています。ですが実は、まだ形は出来ていないのですが、将来的には週1回習いごと感覚で楽しめるようなネイルスクールを作りたいと考えています。習い事というと、「ピアノ」や「お習字」など様々あると思いますが、ネイルだと専門的に感じてしまうのか、習い事のように「気軽に楽しむ」という印象がないと思うんです。「ネイルスクールに通う=ネイリストになる」と、職業に直結してしまうというか。でも、ネイルをもっと気軽に楽しく学べる環境があれば、更に「カルジェル」の良さが浸透していくのではないかと思うんです。プロを目指す人のための大きなネイルスクールはたくさんあるので、「Kjour(ケージュール)」で出来ることを考えたときに、カルジェルエデュケーターを目指す訳ではないけど、「カルジェル」を楽しみたいと思っている一般の方向けに、習い事感覚のスクールを作れればなと。現在、構想している最中です。
初心者がカルジェルを使うときに気をつけること
現在、一般の方が誰でも「カルジェル」を購入出るようになったということで、「カルジェル」を知る間口が広がったと思いますが、初心者が「カルジェル」にトライする上で、気をつけた方が良いことは何かありますか?
やはり、自己流ではなく最初にしっかりと正しい知識を身につけて、「カルジェル」にチャレンジしてほしいと思います。間違った知識と技術で「カルジェル」をすると、爪のトラブルの元になります。だからこそ、スクールなどで基礎知識を学んでからトライしてもらいたいです。あとは、「カルジェル」を塗る前には、自爪のケアをしっかりと行うこと。私はずっと「カルジェル」一筋なので、あまり実感したことがなかったのですが、違うジェルメーカーを使っているネイリストから、「『カルジェル』は自爪のケアをしっかりしないと上手く塗れない」と言われたことがあります。「油分や水分が残っていると、ジェルをはじいてしまう」と言うんですね。甘皮の処理や、爪表面の油分・水分をしっかり拭き取るなど、丁寧なベースケアが美しい「カルジェル」の仕上がりには不可欠だと思います。基礎的な手順から丁寧に行うことで、仕上がりのレベルがグンとアップすると思いますよ。
最後になりますが、ネイルをすることの魅力を教えてください。
ネイルは、簡単に自分自身を変えることができる方法だと思います。自分の身体を傷つけずに、見た目も心も明るく、綺麗に変わることができますから。お客様がよく「ネイルサロンに来ると楽しい気持ちになる」と言ってくださるのですが、ネイルは自分らしさも表現できますし、するだけで気持ちを前向きにしてくれるものだと思います。1カ月毎に違ったデザインを楽しめるのも魅力ですよね。もっともっとネイルの魅力、その中でも「カルジェル」の魅力を、多くの方に伝えていきたいです。